貧困と気候変動の同時解決の道は? 〜クミ・ナイドゥ氏を迎えて〜

イベント開催日

2010-02-13

 2月13日(土)16:30〜18:00に弘済会館で国際的ネットワーク「貧困をなくすためのグローバル・コール」(GCAP:Global Call to Action against Poverty)や「気候に関する国際行動キャンペーン」(GCCA:Global Campaign for Climate
Action)などを率いるクミナイドゥ氏を迎え、「貧困と気候変動の同時解決の道は? 〜クミ・ナイドゥ氏を迎えて〜」をMAKE the RULEキャンペーン、動く→動かす共催で開催しました。
 1時間のクミ・ナイドゥ氏の講演に続き、MAKE the RULEキャンペーン事務局長の平田仁子と、「動く→動かす」の稲場雅紀氏による貧困と気候変動問題についての補足説明があり、内容の濃いものになりました。

 ナイドゥ氏は、貧困と気候問題に取り組む人々がこの場に会したことは、個別に問題解決に取り組むのではなく協調して取組まなければならない今、大変意義深いとおっしゃっていました。また、貧困と気候問題の関連を深めているものは、気候変動の結果すでに起こっている地下水塩害などの問題により貧困が悪化していること、土地や水紛争の増加、腐敗の浸透などであると説明しました。これらの問題解決には、政府を動かすに至らなかった今までの運動に加え、何を行う必要があるのか自問する必要があり、まず個別の問題をまとまった一つの議論とすること、各運動のより良い連携を図ること、また今まで協調してこなかった労働組合などの組織にも我々の運動を理解してもらうことの3点を挙げていました。また反アパルトヘイトなどの歴史的勝利から学ぶものがあり、過去の偉大なリーダー達が行ってきた「市民不服従」についても話されました。我々はみせかけの民主主義の罠にはまる事なく、政府に訴えかけていき、貧困問題、気候変動問題を本流として扱っていない既存メディア環境の質的向上がなければ、我々の運動はいつまでも世界の片隅に追いやられたままになり、必要な影響力はいつまでも手に入らないと訴えられていました。

 MAKE the RULEキャンペーンの平田は、COP15の結果と今後の展望について、またキャンペーンについて話をしました。日本では2007年の排出量をピークに減少したが、それは金融危機の影響であり、削減トレンドであるのかは疑問であると話されました。またこれからの日本は、先進国としての大幅削減と途上国支援の2点が必要だとし、COP15で発表された「鳩山イニシアチブ」が、前政府の「クールアース・パートナーシップ」とどこが違うのか不明瞭であると指摘しました。

 動く→動かすの稲場氏はミレニアム開発目標(MDGs)についてその意義と今後の活動展望について話しました。MDGsは2000年に制定され2015年に向け、基礎教育、保健などの目標を定めたものです。そのMDGsは今、様々な世界的危機によりその達成が危機的状況にあり、その解決方法が今年問われています。それは主に金融危機により援助を減らす国が続出しているためで、食糧が得られず亡くなる人がいる中で、銀行救済に大量の資金が投入されている現実について説明され、MDGsレビューサミットの最終年である今年、もう一度MDGsの達成に世界が向かうようにしなければならないと話しました。

 その後、多数の質疑応答があり参加者の関心の高さが伺えました。

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